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インタビューもくじ

肥後浪子さん(寮食)

肥後さんが普段どんなことを思いながら寮食を作っているのか、お仕事中の厨房にお邪魔してお話を伺いました。(2003年3月)


───寮食をつくるとき、どんなこだわりがあるのでしょうか?

肥後  みんなに喜んでもらえるか、楽しんで食べてもらえるか、私は料理を作るときに、そのことしか頭にありません。「美味しいです」と言ってくれる人が一人でもいてくれると、とてもうれしいです。だから、もっとみんなの感想を聞かせて欲しい。ある学生さんは、いつも「美味しかった」と感想を聞かせてくれるので励みになります。 私は、少しでもみんなに美味しく食べてもらいたいと考えています。でも、結果的に、味付けは自分の好みになってしまいますが。

───肥後さんが一番美味しいと思う味付けで料理を作ってくださるわけですものね。

肥後  そうです。私が、これでよいと思う味付けを皆さんが気に入ってくれればそれが一番良いんです。でも、なかなかそうもいかないから、こちらで何種類かの料理をつくって、それを学生さんが選べるような仕組みだと良いかもしれませんね。その日の寮食の献立は一種類だけですから、そこが寮食が大学の学食の食事と違って難しいところなんですね。料理を作る方も選ぶ方も。

───なるほど。献立はどのように作っているんですか?

肥後  まず、魚やお肉のメインの料理を決めて、それとのバランスを見ながら小鉢のおかずを考えます。劇に例えると、まず主役を考えて、それを盛り立てる脇役を、主役とのバランスを見ながら決める感じですね。献立は、休みの日に考えます。一週間分のメニューを考えるのに半日はかかります。

───休みの日に、半日もかけてメニューを作っていることは知りませんでした。

肥後  たまには、学生さんが食べたい料理を私に教えて欲しいと思いますよ。(笑)



───大変なメニューはなんですか?

肥後  オムレツやてんぷらのように、一人分ずつ作る料理は大変ですね。寮食を食べる人が少ない日にしか作れないメニューです。

───ずっと、料理を作る仕事をしてこられたんですか?

肥後  はい。何十年かやっていますね。私は料理を作るのが好きですから。


───なぜ料理を作る仕事をしようと思ったのですか?

肥後  若い頃、銀行の社員食堂の調理の手伝いに行きました。そこでいっしょに働いていた人たちと仕事することが楽しかったことや、そこの社員の人たちが家庭的な暖かい人たちだったので仕事にやりがいがありました。そのことが料理を作る仕事をやっていこうと思ったきっかけになったと思います。

───長年仕事をやってこられて大変なことはありましたか?

肥後  時代が変わり、無国籍料理のように今まで食べたことのないような味付けの料理が出てきました。そういったものを自分の料理に加えていこうかと思ったりしますが、果たして、新しい味付けや料理を寮食に取り入れて、皆さんに受け入れてもらえるかどうか・・・。とにかく、寮食でも、いままでやらなかったようなメニューを取り入れてみたいとは思いますね。

───先日の「土鍋ビーフシチュー」はとても美味しかったですよ。個人的には、新しい種類の料理が寮食にでたらいいなぁと思います。

肥後  そうですか、ありがとう。ビーフシチューは、寮で土鍋を買ってくれたから実現しました。ビーフシチューのお肉は前日から6時間煮込みました。

───6時間ですか!

肥後  箸でお肉が切れるように、できるだけ長く煮込みました。味付けは、香味野菜とワインを使いました。

───最後に、肥後さんが何か寮生に言いたいことがありますか?

肥後  遅食の届け出に間違いがないかしっかり確認してほしいですね。それと、食べ終わった後の食器は、次の日に中村さんが洗いやすいように、しっかり洗って欲しいです。
 遅食は、寮では夜の1時半まで食べれるようになっていますが、私は、もっと早い時間に皆さんに食べてもらいたいですね。料理は作った瞬間が一番美味しいんですよ。やっぱり私も作りたての美味しい料理を食べてもらいたいです。冷めた料理をレンジで暖めてしまうと味も変わってしまいますしね。  私は、みんなに美味しい料理を食べて欲しいと思って一生懸命作っています。だから、どんな料理を食べたいのかもっと私に教えて欲しいし、寮食を食べた感想も聞かせてほしいです。
 それから、学校を卒業して寮を出て行く人たちは、せめて最後に挨拶にきて欲しいと思います。「おばちゃん、ごはんおいしかったよ。ありがとー!」とひとこと聞かせて欲しいですね。<終>



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