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インタビューもくじ

多田光宏さん(舎監)・・・かつての寮生だった多田さんに、ご自身の寮生活や舎監というお仕事を通して
                  感じている「明倫学舎の良さ」についてうかがいました。(2003年3月)

───舎監に就任なさってもうじき1年が経ちます〔註:多田さんは2002年6月に着任された〕が、どのような感想をお持ちですか?

多田  皆さんもご存じのように、私自身もここの卒寮生でした。正直なところ、着任する前は、きっと学生さんたちの雰囲気も私のいたころとはすっかり変わってしまっているだろうなあと想像していて、いささか不安でした。ですがいざ来てみると、昔からの良い伝統はいまもなお受け継がれており、たいへん嬉しく思っています。

───多田さんが寮生としていらしたころはどのような雰囲気でしたか?

多田  やはり寮生同士がとても仲が良かったですね。ですがただ仲が良いというだけでなく、お互い言うべきことは先輩に対しても直言するという気風が寮生のなかにあったと思います。私も先輩を叱ったことがありますが、後輩に叱られたこともしばしばでした(笑)。もともとみんな議論が好きだったということもあるでしょうが、折に触れて他の人と率直な意見を交換できるという環境が大きいと思います。四六時中、顔を合わせているわけですから、いつのまにやらお互いに自然と腹を割ってはなせるようになりますよね。

───それは私たち今の在寮生のあいだでも同じですね。

多田  私たちのときと同じように、皆さんも、寮生活のなかで生じるさまざまな案件はもとより、学問や時事問題、文化的なトピック、日々の悩みや将来の展望、そして各人の異性関係に至るまで(笑)、日々いろんなことを互いに話し合っているようですね。今も昔も明倫学舎には、大学や専攻、趣味や考え方など、実にさまざまで個性豊かな面々が集まっていますから、話題には事欠きませんし。私の同期生のなかには、他の寮生たちと話をしていくなかで自分の進路が定まった、という者もいましたよ。そういえば、先日は皆さんの舎生大会にも顔を出させてもらいましたが、かつてと同様、白熱した議論が展開されていて感激しました。それでつい私も、在寮生時代に戻ったつもりでいろいろ自分の意見を述べてしまいましたけど、皆さんから反論されたりしましてね……(笑)。ですがそれがとても嬉しかったですね。相手が目上の人間だからといってその意見に何の疑問も持たずに従うようなら、きっとがっかりしていたことでしょう。

───今の後輩たちも手強くて張り合いがあるということですね(笑)。

多田  そのとおりです(笑)。でもそれというのは、明倫学舎の寮生が代々自立心旺盛だからなんでしょうね。やはり約50人もの人間が実際に生活しているとなると、大学のゼミやサークルなどに比べてはるかに多くの課題が出てきますが、明倫学舎では、3年生を中心として寮生全員で自治会を構成し、自分たちの問題は自分たちで解決するという姿勢が身に付いていますから。私も在寮生のとき、自治会の議長を1年間務めさせてもらいました。当時の経験は今も役立っていると思います。

───当時の寮祭はどうでしたか?

多田  寮祭には毎年いろんな思い出がありますね。御輿はもちろん、最終日も朝まで盛り上がったり……。例年、寮祭が近づく季節になると、なんだか寮生がみなウキウキしてましたね。そんななかでもっとも印象に残っているのは、やはり自分たちが3年生として中心となって運営したときの寮祭でしょうか。あのときは、たとえば明倫学舎・短編映画祭というものを開催しました。いまも寮祭のときは各学年ごとに面白い企画を出していますが、私たちの代にもご多分に漏れず何人かアイディアマンがいましてね。彼らの発案で、寮生内に数チーム編成し、即席で映画を撮影して上映するという企画を行ったんです。現在ではデジタルビデオのような撮影機材が身近になりましたけど、当時はあらかじめハンディカメラを何台か揃えるのだけでもひと苦労でしてね。ですがその甲斐あって、どのチームも大変な傑作を完成させましたよ。で、上映終了後の投票の結果、私のいたチームは2位でしたが、優勝を逃したことを今も悔しく覚えています(笑)。

───寮祭のとき以外でも、皆で有志を募っていろんな企画をすることがありますよね。

多田  私のときは、簿記の勉強会などもありましたよ。商学部に在籍している寮生が講師になって、参加者全員が簿記の資格を取っていました。ちなみに私自身は、数学の勉強会に参加していました。当時の後輩が講師を引き受けてくれて、大学数学についていろいろと手ほどきをしてくれたのですが、私は文学部の人間だったのでチンプンカンプンで……(笑)。とはいえ、大学数学は私には分からない、ということが分かっただけでも大変な収穫でした。こういった機会があるのも、さまざまな人間の集う明倫学舎ならではだと思います。

───企画といえば、今回の公認ホームページ作成も寮生有志で行っています。手前味噌で恐縮なんですが(笑)。

多田  あははは。製作途中のものを何度か見せてもらいましたが、創意工夫に溢れた美しいホームページで、たいへん驚きましたよ。素晴らしい出来映えで、私としても完成が待ち遠しいです。

───ありがとうございます(笑)。

多田  これから大きな志を持って大学に入学する人たちに皆さんのホームページを見てもらい、明倫学舎の良さを知ってもらえるといいですよね。そして明倫学舎に優秀な学生さんがたくさん入寮してくれれば、私としてもとても嬉しいです。<終>



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